BOOKSELLERS CLOTHING issue

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・ 【Essayの日】 毎月第一金曜日の夜 ・
【Essayの日】

毎月第一金曜日の夜に、BOOKSELLERS CLOTHING issueによる「本」をテーマとしたエッセイが(Website⇨Essayから)お楽しみいただけます。

2023年3月、58篇のテーマは「旅と本」。慌しく過ぎる毎日に、ひとときの休息を。

【旅と本】
 #58 文・藤田雅史

 雑誌ではあるが、売り物ではない。売り物ではないのに、ちゃんとした雑誌である。フリーペーパーかといえば、フリーペーパーなのかもしれないが、そんじょそこらのフリーペーパーとはクオリティが違う。

 機内誌が好きだ。とくに日本航空(JAL)と全日空(ANA)の飛行機の座席の前のポケットに差し込まれているあの雑誌。『SKYWARD』と『翼の王国』。機内でのひまつぶしに最適で、しかも、読めば世界中のいろんな場所に連れて行ってくれる。

 そういえばもう長いこと飛行機に乗っていない。コロナ禍で気軽に旅行できなくなったからというのもあるけれど、いや、考えてみればその前からずいぶん乗っていなかった。学生のときは、旅行なんてこの先いくらでもできると思っていた。時間だけはたっぷりあったから、いつでもどこでも、お金さえあれば自由に行ける。そう思っていた。

 でも実際はそうではなかった。仕事に追われたり、結婚したり、子どもが生まれたり、大人と呼ばれる年齢になると、日常生活はなかなか「自由な旅」を許してくれない。次第に、どこかへ行きたい、という興味も薄れていった。今、僕は42歳。あと何年かして、子どもに手がかからなくなり、それなりに蓄えもできれば、今度こそ自由にどこかに旅行できるだろうか。

 さて、先日、久しぶりに機内誌を手にとった。飛行機に乗ったわけではない。旅行で大阪に行った母が、お土産にくれたのだ。どんなお土産より、行き帰りの飛行機の機内誌は嬉しい。どうせ旅行するなら、できたら月をまたいで、行きは先月、帰りは今月、の機内誌を持ち帰ってきてくれないものかと、わがままなことを思う。

 母が利用したのは日本航空だったので、お土産のそれは『SKYWARD』だった。浅田次郎のエッセイがまだ続いているとに安心し、まずはそこから目を通す。機内誌のレイアウトにはゆとりがあって、読みやすい。イラストも美しい。このクオリティが好きだ。

 そういえば以前、全日空の『翼の王国』に吉田修一が連載をもっていて(小説のときもエッセイのときもあったような)、そのシリーズを読みたいがために、ネットオークションで『翼の王国』1年分を落札したことがあった。同じく『翼の王国』には、かつてオキ・シローの掌編も連載されていた。ショート・ショートの分量でサクッと楽しめるそのカクテル・ストーリーは、僕にとって、「お話っていうのは、こういうふうに作るんだよ」という短篇作法のお手本のようなものでもあった。(つい最近自分が上梓した短篇集の中に、オキ・シローっぽく書いてみよう、と思って作ったカクテル・ストーリーが一本ある。「最後のオレンジブロッサム」というタイトルで、このタイトルもそれっぽくつけたつもりだ。分かる人にはきっと、分かってもらえる気がする。)

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#ちょっと本屋に行ってくる
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#エッセイの日
・ 【Essayの日】 毎月第一金曜日の夜 ・
【Essayの日】

毎月第一金曜日の夜に、BOOKSELLERS CLOTHING issueによる「本」をテーマとしたエッセイが(Website⇨Essayから)お楽しみいただけます。

※今回は諸事情により、土曜日の正午にお届けいたします。

2023年2月、57篇のテーマは「束見本と本」。慌しく過ぎる毎日に、ひとときの休息を。

【束見本と本】
 #57 文・藤田雅史

 このところ、ずっと原稿に向き合う毎日だ。3月に新しい本が出るので、その校正作業で忙しい。忙しい、といってもただ読んで直して読んで直してを繰り返すだけだから、見た目的にはちっちとも慌ただしくない。忙しそうに見えない。でも校正というのは非常に神経を使う。集中力が必要だ。早朝からスタバにこもって赤ペン片手にゲラを読み、事務所にこもってMacでそれを直し、とにかく気が抜けない。週明けには最終のゲラがやってくる。まさに今、佳境なのだ。

 そんな中、出版社の担当さんが打ち合わせのためにやってきた。

 「届きましたよ」

 そう言っておもむろに鞄から取り出したのは、差し入れではない。土産でもない。束見本である。

 束見本。本を作るとき、実際に使用するのと同じ紙、サイズ、ページ数で作る「本のサンプル」が束見本だ。(たばみほん)ではなく、(つかみほん)と読む。印刷工程に入る前に、実物の重さやサイズ感、手触り、雰囲気の確認を行うために必要なもので、本の筆者が毎回必ずそれを手に取るかというとそうとは限らないのだが、今回は手に取ることができた。

 校正中なので原稿はまだ揃っていない。だから当然中身はない。真っ白だ。でも、表紙、見返し、本文、すべて本番と同じ指定用紙で製本されているので、それは完全な本である。素っ裸の、生まれたばかりの、まだ言葉を知らないピュアな本。そんな感じだ。

「これ、いいですね」「いいよね」「いいよ」「うん、サイズもいい」「うん、ちょうどいい」「うん」「うん」「いいね」「いいね」

 気に入ったものが目の前にあるとき、人間に語彙は不要だ。「いいね」をひたすら言い合って、何冊かあるうちの一冊をわけてもらった。

 束見本が好きだ。そこにはひとつの文章も、ひとつの言葉も、ひとつの物語もない。でも、ちゃんと本なのである。

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・ 【Essayの日】 新年あけましておめ ・
【Essayの日】

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

さて、2023年最初の投稿はこちら。
毎月第一金曜日の夜に、BOOKSELLERS CLOTHING issueによる「本」をテーマとしたエッセイが(Website⇨Essayから)お楽しみいただけます。

2023年1月、56篇のテーマは「連休と本」。慌しく過ぎる毎日に、ひとときの休息を。

【連休と本】
 #56 文・藤田雅史

 旅行の前に本屋に本を買いに行くことはすでに書いた(拙著『ちょっと本屋に行ってくる。』P125「旅の重さ」の項を参照)。旅先の情報を仕入れるため、という旅行ならではの目的ももちろんあるが、それよりも、どちらかといえば旅先や旅の途中での退屈しのぎのためである。旅とは「非日常の数日間」だ。でも、数日間ずっと新しいものを見たり、新しい場所を歩いたりしているわけではない。遊びの途中には必ず小休止の時間があり、退屈もついてまわる。時差ボケで夜うまく眠れないことも、逆に朝早く目覚めすぎてしまうこともある。本はそんな隙間の時間にちょうどいい。

 で、「非日常の数日間」ということでいえば、年末年始などの大型連休もまた旅のようなものである。実際に故郷への帰省がイコール旅行である人もいるだろうし、僕のように遠くに帰省する必要がなくても、やれ大掃除だ、初詣だ、親戚の集まりだ飲み会だと、予定されたイベントを渡り歩くことに、旅行と似たような「非日常の数日間」を感じる人もいる。そしてそこには、旅をするときと同じような(むしろそれ以上の、例えばこたつでみかん的な)退屈な隙間の時間が存在する。

 本を読む時間があるのだから、さて、本を買おう。

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#ちょっと本屋に行ってくる
#藤田雅史
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新たに四店舗で「ちょっと本屋に行ってくる。」の取扱いがはじまりました。

・BOOKS KUBRICK 箱崎店(福岡市)
@bookskubrick 

・ブックバー ひつじが(福岡市)
@hitsujiga 

・北書店(新潟市)
@northbookstore 

・知遊堂 三条店(三条市)

お近くに行かれる際は、ぜひお立ち寄りください。

【取扱い店】
・銀座 蔦屋書店
・紀伊國屋書店 横浜店
・紀伊國屋書店 札幌本店
・紀伊國屋書店 金沢大和店
・三省堂書店 新横浜店
・ふたば書房山科駅前店
・うさぎや宇都宮駅東口店
・うさぎや栃木城内店
・乃帆書房(秋田市)
・本とおくりもの ヒガクレ荘(静岡市)
・ひばりブックス(静岡市)
・TOUTEN BOOKSTORE(名古屋市)
・HUT BOOKSTORE(美濃加茂市)
・ひらく本屋 東文堂 本店(多治見市)
・奈良蔦屋書店(奈良市)
・本屋ルヌガンガ(高松市)
・六本松蔦屋書店(福岡市)
・BOOKSHOP本と羊(福岡市)
・紀伊國屋書店 新潟店
・ジュンク堂書店 新潟店
・知遊堂  亀貝店
・知遊堂 上越国府店
・ニカラ(佐渡市)
・BAR BOOK BOX(新潟市)
・BAS BOOK SHOP(HAWAII)

実店舗での購入が難しい場合は、特設オンラインショップ(issuance)をご利用ください。

TO THE BOOKSTORE.

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#ちょっと本屋に行ってくる
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#知遊堂三条店
・ 【Essayの日】 毎月第一金曜日の夜 ・
【Essayの日】

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2022年12月、55篇のテーマは「ながらと本」。慌しく過ぎる毎日に、ひとときの休息を。

【ながらと本】
 #55 文・藤田雅史

 本を読むことに夢中になると、読むこと以外のすべてが面倒くさくなるときがある。

 例えば、いよいよ残り20ページをきったサスペンス巨編、決勝戦9回裏ツーアウト満塁の野球コミック、ベッドイン直前の純愛小説。クライマックスを迎えたとき、人は容易に本を手放すことなどできない。

 だから人は、食事をしながら本を読んだりするし、授業中にジャンプを読んだりするし、取引先から送られてきた企画書の資料を精査するふりをして会議室の壁を背にスマホでマンガを読んだりする。

 気持ちはわかる。だけど、それがあまり褒められたことではないこともわかる。先日、息子が食事中に本を読んでいたので、「食べるか読むかどっちかにしなさい」と注意した。いや、どっちかにしなさいではだめだ、「読む」の方を選んでしまう、と思い直し、「食事中は読まないの!」と強く言い直した。聞き分けのいい息子は少し残念そうな顔になったが、父親に言われたとおり、本を閉じた。

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【Essayの日】

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2022年11月、54篇のテーマは「ギターと本」。慌しく過ぎる毎日に、ひとときの休息を。

【ギターと本】
 #54 文・藤田雅史

 事務所にギターが一本ある。地元の島村楽器で見つけた国産のアコースティックギターで、渋く深みのあるボディの色が気に入って、十年くらい前に買った。しばらく自宅に置いていたが、最近は事務所の片隅にいつも立てかけておいて、仕事でひと息つきたいとき、何もやる気が起こらないとき、思いついたように手に取ってジャカジャカやっている。

 今、「弾いている」と書かずに、「ジャカジャカやっている」という言葉を使ったのは、僕のギターの腕前がとても「弾く」というレベルにないからだ。「弾く」というのは「自由に音楽を奏でる」というような意味で、僕の場合はただコードをかき鳴らしたり、指に覚えこませたフレーズだけをポロポロやって満足しているだけ。永遠の初心者。ビギナーレベルから十年抜け出せない。情けないが、弾けないものは弾けないのだから仕方がない。もちろん弾きたい。弾きたいからギターを買った。そして弾きたいから教本も買った。なのになぜか、ギターは弾けないのに教本だけが何冊も積み上がっている。

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・ 株式会社有隣堂が運営する書店、S ・
株式会社有隣堂が運営する書店、STORY STORY YOKOHAMAさんで、BOOKSELLERS  CLOTHING issueと、書籍「ちょっと本屋に行ってくる。」の販売がはじまりました。

お近くに来られた際は、是非お立ち寄りください。

@story2yokohama 

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・ 【Essayの日】 毎月第一金曜日の夜 ・
【Essayの日】

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2022年10月、53篇のテーマは「口実と本」。慌しく過ぎる毎日に、一時の休息を。

【口実と本】
 #53 文・藤田雅史

「本が売れない時代」という表現にはまだ救いがあるけれど、「本を買わない時代」あるいは「本を買えない時代」というふうに言い換えると、それはけっこう深刻な感じがする。というのは、昨今の世界情勢に伴う値上がりの波が、いつのまにか本にまで及んでいると気づいたからだ。

書店で1冊1,500円+税くらいだと思って手に取った本が、1,800円+税だったりする。600円くらいの厚さだろうと思って文庫本をひっくり返すと、780円とかだったりする。文芸の新刊コーナーに並ぶ上製本と並製本の割合がちょっと変わった気もするし、それ以前に、仕事でつながりのある印刷会社から、「紙の値段がかなり上がっている」とも聞いている。

ランチで1,500円払ってもどうってことない大人ならまだしも、「いやー、昼飯は500円が基準っすね」という若い子にとって、さすがに1冊約2,000円では、本に手が伸びないのも頷ける。だったら同じ値段を払ってサブスクで映画やドラマを見放題で見るだろう。

月に何冊も本を買う、という習慣のある若い子が、残念ながら僕のまわりにはいない。もちろん絶滅したわけではないだろうし、「本好き」を自称する子はたくさんいる。でも、昭和に生まれ平成で育ち、本やCDやDVDといった「ソフトを買うこと」が、イコール、芸術やカルチャーに触れるもっとも手近な方法、だった僕らの世代とは明らかに違う文化を今の若者は形成し、享受している。

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#藤田雅史
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新たに三店舗で「ちょっと本屋に行ってくる。」の取扱いがはじまりました。

・奈良蔦屋書店
@nara_tsutaya.books 

・ひばりブックス(静岡市)
@hibari_books 

・ひらく本屋 東文堂本店(多治見市)

お近くに行く際は、ぜひお立ち寄りください。

【取扱い店】
・銀座 蔦屋書店
・紀伊國屋書店 横浜店
・紀伊國屋書店 札幌本店
・紀伊國屋書店 金沢大和店
・三省堂書店 新横浜店
・ふたば書房山科駅前店
・うさぎや宇都宮駅東口店
・うさぎや栃木城内店
・乃帆書房(秋田市)
・本とおくりもの ヒガクレ荘(静岡市)
・TOUTEN BOOKSTORE(名古屋市)
・HUT BOOKSTORE(美濃加茂市)
・本屋ルヌガンガ(高松市)
・六本松蔦屋書店(福岡市)
・BOOKSHOP本と羊(福岡市)
・紀伊國屋書店 新潟店
・ジュンク堂書店 新潟店
・未来屋書店 新潟南店
・知遊堂  亀貝店
・知遊堂 上越国府店
・ニカラ(佐渡市)
・BAR BOOK BOX(新潟市)
・BAS BOOK SHOP(HAWAII)

実店舗での購入が難しい場合は、特設オンラインショップ(issuance)をご利用ください。

TO THE BOOKSTORE.

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#藤田雅史 
#奈良蔦屋書店
#ひばりブックス
#ひらく本屋東文堂本店
・
issuance刊「ちょっと本屋に行ってくる。」は、先日POP UP STOREを開催した、福岡市にある六本松 蔦屋書店さんをはじめ、新たに3軒の本屋さんで取扱いを開始しました。

・六本松 蔦屋書店(福岡市)
@ropponmatsu_tsutayabooks 

・BOOKSHOP 本と羊(福岡市)

・HUT BOOKSTORE(美濃加茂市)

ぜひお立ち寄りいただき、本を手にとっていただければ幸いです。

【取扱い店】
・銀座 蔦屋書店
・紀伊國屋書店 横浜店
・紀伊國屋書店 札幌本店
・紀伊國屋書店 金沢大和店
・三省堂書店 新横浜店
・ふたば書房山科駅前店
・うさぎや宇都宮駅東口店
・うさぎや栃木城内店
・ヒガクレ荘(静岡市)
・TOUTEN BOOKSTORE(名古屋市)
・本屋ルヌガンガ(高松市)
・紀伊國屋書店 新潟店
・ジュンク堂書店 新潟店
・未来屋書店 新潟南店
・知遊堂  亀貝店
・知遊堂 上越国府店
・ニカラ(佐渡市)
・BAR BOOK BOX(新潟市)
・BAS BOOK SHOP(HAWAII)

お近くに取扱い店がない場合は、特設オンラインショップ(issuance)をご利用ください。

TO THE BOOKSTORE.

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#藤田雅史 
#六本松蔦屋書店
#本と羊
#HUTBOOKSTORE
・ 【Essayの日】 毎月第一金曜日の夜 ・
【Essayの日】

毎月第一金曜日の夜に、BOOKSELLERS CLOTHING issueによる「本」をテーマとしたエッセイが(Website⇨Essayから)お楽しみいただけます。

2022年9月、52篇のテーマは「日本の夏と本」。慌しく過ぎる毎日に、一時の休息を。

【日本の夏と本】
 #52 文・藤田雅史

夏が終わろうとしている。朝晩の空気は秋のそれで、もうTシャツ一枚では肌寒く感じる。この夏はどんな夏だっただろう。新刊を上梓した。一年がかりで書き上げた小説だ。すべての作業を終えて、大きな解放感に浸った。でも大きなトピックスはそのくらいで、あとはいつもの年と同じ、いつも通りの夏だった。

さてこの数年、8月になるときまって昭和史に関する本を読みたくなる。8月といえば、1945年(昭和20年)8月の印象がとても強い。原爆、ポツダム宣言受諾、終戦の詔勅……日本の8月は、戦争の「追憶」のためにあるような気さえする。

ただ追憶といっても、1980年(昭和55年)生まれの僕にとって、それはリアルな記憶とは無関係だ。頭の中に浮かぶのは、漠然とした、あくまでテレビや映画によって蓄積された戦争の時代の「イメージ」に過ぎない。イメージの中のそれはやはり悲惨であり、酷たらしく、そして貧しい。想像の中で狭い袋小路に追い詰められ、焦燥と諦念に駆り立てられ、風景はどれも軍服と焦土と砂埃と死の色に塗られている。

クーラーの効いた涼しい部屋でジンジャーエールなぞをぐびと飲みながらページをめくり、「夏がやって来るたびにこういう本を手に取ることは、やはり防衛本能のようなものだろうな……」と改めて感じた。毎年同じ式典が繰り返されるように、同じようにメディアがそれを取り上げるように、そしてまた同じような問題で誰かが誰かを批難するように、本を読むことで「これを忘れてはいけない」と確かめ続ける。確かめ続けたい。そうしないと忘れてしまう。忘れると、繰り返す。その危機感だ。今年は、やけにその危機感が強い気がした。

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#booksellersclothingissue 
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#文筆 #本屋 #書店 
#ちょっと本屋に行ってくる
#藤田雅史
#エッセイの日
・
六本松 蔦屋書店さんで8/19-21に開催された、『BOOKSELLERS CLOTHING  issue POP UP STORE』and『OHO SHINTARO EXHIBITION』は、無事終了しました。

沢山のご来場ありがとうございました。
またどこかの本屋さんでお会いしましょう。

#booksellersclothingissue
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#OHOSHINTARO
#六本松蔦屋書店
#tsite
#tothebookstore
・ 六本松 蔦屋書店アートスペースで ・
六本松 蔦屋書店アートスペースで開催している、POP UP STOREも明日(8/21(日))が最終日です。

おほしんたろうさんの似顔絵特典会も13時〜、15時〜の残り2回となりました。

気になっている方は、時間に余裕を持ってご来店ください。
会場でお待ちしております。

#booksellersclothingissue
#issuance
#おほしんたろう
#ohoshintaro
#六本松蔦屋書店
・ 福岡市にある六本松 蔦屋書店アー ・
福岡市にある六本松 蔦屋書店アートスペースで開催している、BOOKSELLERS CLOTHING issue POP UP STOREの初日の営業が終わりました。

お盆休み明けの平日にも関わらず、たくさんのお客様に、ご来店していただきありがとうございました。

いよいよ明日、明後日は、おほしんたろうさんをお招きして、似顔絵イベントが開催されます。この機会に、どうぞお立ち寄りください。

#booksellerclothingissueissue
#issuance
#popupstore
#おほしんたろう
#ohoshintaro
・
世界のどこかで戦争や紛争が起きている現代において、心から安らげる場所はあるのだろうか?

絵本作家、高畠 純さんが1981年(今から40年以上前)に描いた初期作品『ピースランド』。

この作品に描かれているのは、「何も起きない平凡な一日」。しかし、それこそが「かけがえのない特別な一日」であることを再確認させてくれる一冊。

風のオルゴール、もじゃもじゃ頭のライオンの床屋さん、ビスケットの木、お昼寝あとの太陽みがき・・・
いますぐ行ってみたくなる平和で愉快な夢の島『ピースランド』。

今回ご縁がありまして、issuanceでグッズの企画・製作をさせていただきました。(高畠 純さん、絵本館の皆さん、ありがとうございました)

【お知らせ 5】

一般発売は、2023年4月頃を予定していますが、先行発売として、本日から3日間六本松 蔦屋書店さんで開催される、POP UP STOREで僅かですが、販売いたします。気になる方は、お早めにご来店ください。

『ピースランド』
発行年月日 : 1981年2月
作 : 高畠 純
発行 : 絵本館
グッズ企画・製作 : issuance

高畠 純(たかばたけ じゅん)
1948年名古屋市生まれ。愛知教育大学美術科卒業。『だれのじてんしゃ』(フレーベル館)でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、『オー・スッパ』(講談社)で日本絵本賞、『ふたりのナマケモノ』(講談社)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。

絵本館
@ehonkan 

#booksellersclothingissue
#issuance
#ピースランド
#peaceland
#高畠純
#takabatakejun
#絵本館
・
【お知らせ 4】

"この世界でいちばん好きな場所は、もしかしたら本屋かもしれない"

福岡の皆様、お待たせしました。
書籍「ちょっと本屋に行ってくる。」の販売会を開催します。福岡初上陸です。

販売日時:2022年8月19日(金)〜22日(日) 
     11:00〜19:00

販売場所:六本松 蔦屋書店 アートスペース
@ropponmatsu_tsutayabooks 

気になる方は、この機会にぜひ本屋さんへ。
多面陳列であなたをお出迎えします。

#booksellersclothingissue
#issuance
#ちょっと本屋に行ってくる 
#藤田雅史 
#tothebookstore.
・ お待たせしました。 2018年のBOOKSELL ・
お待たせしました。
2018年のBOOKSELLERS CLOTHING issueブランドリリース直後から、陶芸家「阿部 春弥」さんと少しずつ進めてきた、ブックマークが遂に完成しました。

『BOOKMARK ANIMALS』
-書斎に生息する動物たち-

微かに青みがかった美しい白磁の作品が象徴的な阿部さんと書斎に生息する動物をイメージし、ユニークで新しいブックマークをつくりました。

全6種 / 栗鼠、梟、犬、猫、羊、駱駝
made in japan

書棚の2段目あたりにポツンと置くと様になりますよ。

箱は、PAPIE LABOさんにデザイン〜製作まで担当して頂きました。小物入れにも使えそうです。
(ホッチキス留め箱/箔押し印刷)
@papierlabo.tokyo 

「阿部 春弥 」
1982年長野県上田生まれ
愛知県立窯業高等学校技術専門校を修了後、備前陶芸家、山本出氏に師事。
2004年20代で長野上田市にて築窯。
@abe_haruya 

【お知らせ 3】
2022年8月19日(金)〜21日(日)、六本松 蔦屋書店アートスペースで開催する、BOOKSELLERS CLOTHING issueの POP UP STOREで販売します。
@ropponmatsu_tsutayabooks 

気になる方は、ぜひご来店ください。

#booksellersclothingissue 
#issuance
#阿部春弥
#haruyaabe 
#papielabo 
#bookmark
・ 【お知らせ 2】 OHO SHINTARO EXHIBITION ・
【お知らせ 2】

OHO SHINTARO EXHIBITION

2022年8月19日(金)、20日(土)、21日(日)の3日間、六本松 蔦屋書店アートスペースにて、福岡を拠点に活動するお笑い芸人、漫画家、イラストレーターの「おほしんたろう」さんの作品を展示・販売します。

入場は無料。展示作品は自由に撮影していただいて構いません。スマートフォン片手にお気軽にご来場ください。

尚、会場では「おほしんたろう」さんのオリジナルグッズを販売します。

グッズ購入特典会「似ているような 似ていないような似顔絵」を、8月20日(土)、21日(日)の2日間、今回はご本人をお招きし実施いたします。
※日時詳細は投稿画像をご覧ください。

BOOKSELLERS CLOTHING issueとのコラボレート商品「SUPER READING」は、福岡で初めての販売となりますので、どうぞお見逃しなく。

それでは皆様のご来場をお待ちしております。

@ohoshintaro 

@ropponmatsu_tsutayabooks 

#booksellersclothingissue 
#issuance
#tothebookstore
#おほしんたろう
#六本松蔦屋書店
・ 【お知らせ 1】 BOOKSELLERS CLOTHING iss ・
【お知らせ 1】

BOOKSELLERS CLOTHING issue POP UP STORE

8/19(金)、20(土)、21(日)の3日間、六本松 蔦屋書店アートスペースにて、BOOKSELLERS CLOTHING issueのPOP UP STOREを開催します。

2018年のブランドリリース以来、福岡県内では初めての開催となります。

T-shirts、Totebag共に、ほぼ全種が店頭に並びますので、以前から気になっている方はこの機会にぜひ。皆様のご来店お待ちしております。

@ropponmatsu_tsutayabooks 

#booksellersclothingissue 
#issue
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#ropponmatsutsutayabooks 
#ropponmatsu 
#tsutayabookstore 
#蔦屋書店 #福岡 #本好き
・ 福岡県福岡市に位置する「六本松 ・
福岡県福岡市に位置する「六本松 蔦屋書店」さんで、8/19(金)、20(土)、21(日)の3日間、BOOKSELLERS CLOTHING issueの POP UP STOREを開催します。

六本松 蔦屋書店
@ropponmatsu_tsutayabooks 

詳細は、近日中にお知らせします。
どうぞお楽しみに。

#booksellersclothingissue 
#issue
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#ropponmatsutsutayabooks 
#ropponmatsu 
#蔦屋書店
#tsutayabookstore
・
issuance刊「ちょっと本屋に行ってくる。」は、4/23のリリースから3ヶ月半が経ちました。未だ実店舗で気軽に購入できる状態ではありませんが、ありがたいことに気にしてくださっている方が多く、販売書店について多数お問合せをいただいております。

そんな中、新たに2軒の本屋さんで取扱いが開始しました。 

・本屋ルヌガンガ(高松市)
@lunuganga_books 

・TOUTEN BOOKSTORE(名古屋市)
@touten_bookstore 

ぜひお立ち寄りいただき、本を手にとっていただければ幸いです。

【販売書店】
・銀座 蔦屋書店
・紀伊國屋書店 横浜店
・紀伊國屋書店 札幌本店
・紀伊國屋書店 金沢大和店
・紀伊國屋書店 新潟店
・三省堂書店 新横浜店
・ふたば書房山科駅前店
・ヒガクレ荘(静岡市)
・うさぎや宇都宮駅東口店
・うさぎや栃木城内店
・ジュンク堂書店 新潟店
・未来屋書店 新潟南店
・知遊堂 上越国府店
・ニカラ(佐渡市)
・BAR BOOK BOX(新潟市)
・BAS BOOK SHOP(HAWAII)

お近くに取扱い店がない場合は、特設オンラインショップ(issuance)をご利用ください。

TO THE BOOKSTORE.

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#本屋ルヌガンガ
#TOUTENBOOKSTORE
・ 【Essayの日】 毎月第一金曜日の夜 ・
【Essayの日】

毎月第一金曜日の夜に、BOOKSELLERS CLOTHING issueによる「本」をテーマにしたエッセイが(Website⇨Essayから)お楽しみいただけます。

2022年8月、51篇のテーマは「真夜中の温泉と本」。慌しく過ぎる毎日に、一時の休息を。

【真夜中の温泉と本】
 #51 文・藤田雅史

この連載のはじめに、本を風呂場に持ち込むことについて書いた。連載をまとめて4月に発売したエッセイ本でも、そのエピソードを最初に載せた。日帰り温泉の露天風呂で堂々と読書している人に羨望とも嫉妬ともつかない複雑な感情を抱き、いつか自分もあれをやってみたい、と憧れたという話だ。ただ、(浴場に本を持ち込むのってマナーとしてどうなんだろう……)(全裸の状態で他人から白い目で見られるのはちょっと……)と周囲の視線がどうしても気になり、なかなか実行に移すことはできなかった。小心者である。

今年の春、原稿仕事が一段落し、子どもたちも春休みに入ったので、たまには気分転換を、と思って家族で温泉旅館に一泊した。旅館やホテルに泊まるときは、必ず本を何冊か持っていく。家族と一緒のときも、ひとりのときも、読む読まないに関係なく、どこかに外泊するときはバッグの中に着替えとともに未読の本を忍ばせる。本がないと落ち着かない。正確には、「旅先で時間があって本を読みたい気分になったとき、そこに本がない」という小さなストレスでもやもやするのが嫌なのだ。

旅館にチェックインし、部屋で寛ぐ前にひとっ風呂浴び、夕食でお腹をいっぱいにしてからもう一度風呂に行き、ちょっとお酒も飲んで、その夜はあっというまに眠りに落ちた。本を持っていったものの、本を読むどころか、布団の上でスマホを手にメールチェックをしているうちに瞼が重くなり、すとんと寝落ちした。そういうときもある。

気がつくと真夜中だった。隣で浴衣をはだけたまま熟睡している子どもたちにそっと布団をかけてやり、さてもうひと眠りしようと横になった。ところが温泉効果でよほど深く眠ったのだろう、ちっとも眠気がやってこない。ならば持参した本でも読もうと思った。でも部屋に枕元灯のようなあかりの用意はなく、本を読むには天井の蛍光灯を点けるか、廊下に出るしかなかった。仕方ない、そしたらまたひとっ風呂浴びてこよう、そう考えて起き上がり、ふと思いついた。

あ、大浴場の露天風呂で本を読んでみよう。真夜中の今がチャンスではないか。

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