84 – 老眼と本
Essay 老眼と本 #84|文・藤田雅史 遠い未来の話をするとき、人は遠い未来を想像しきれない。千早茜の『神様の暇つぶし』を文庫で読んでいたら、その中に、《 突然の事故で父を失ってなおも、私は死のに...
Essay 発売日と本 #83|文・藤田雅史 小学生のときによく通っていた本屋は、とても小さな本屋だった。 隣の小学校区の商店街にあって、家からは歩いて十五分ほど。八百屋と蕎麦屋と不動産屋を過ぎたあた...
Essay 雨漏りと本(後編) #82|文・藤田雅史 (前編はこちら) さて、そんなわけで書庫に最大の危機が訪れようとしていた。 本棚の前に立って見上げる天井の壁紙は、雨漏りによって明らかに色が濃く変...
Essay 雨漏りと本(前編) #81|文・藤田雅史 今回は、拙著『ちょっと本屋に行ってくる。』の「本棚、マイワールド」「続 本棚、マイワールド」の項の続きとして読んでいただきたい。 いちおう簡単に説...
Essay 芥川賞と本 #79|文・藤田雅史 この秋にはじまった、毎朝、中編を一本読む習慣。一本ごとに長短のばらつきはあるにしても、週5ペースで今も継続中である。 さて、80ページから140ページくら...
Essay スピードと本 #78|文・藤田雅史 このところ、毎日本を読んでいる。 中編程度の長さの小説を朝イチで一編読む新しい生活習慣を獲得したのは、先月書いた通りだ。またどうせ三日坊主で終わるだろう...
Essay ほどよさと本 #77|文・藤田雅史 夏の終わりに本屋をうろうろしていたら、角川文庫の夏のフェアの端に「100分間で楽しむ名作小説」なるシリーズを見つけた。 POPのキャッチコピーには「あな...
Essay 電車と本 2 #76|文・藤田雅史 お盆休みに、珍しく何の予定もない、丸一日ぽっかり空いた日があった。連日、墓参りだお祭りだバーベキューだ息子のサッカーだと忙しなく動き回っているさなか、そ...
Essay 家庭教師と本 #75|文・藤田雅史 小学6年生の息子は、当たり前だが来年、中学生になる。 先日、個人懇談で担任の先生から「私立を受験する予定はありますか?」と聞かれた。何も考えていなかった...