86 – ルールと本
Essay ルールと本 #86|文・藤田雅史 先日、仕事のミーティング中に、本の扱い方の話になった。全員で回覧する資料の本を僕がテーブルの上にどすんと置き、「この本を二週間かけてみんなで回してめくって...
Essay ルールと本 #86|文・藤田雅史 先日、仕事のミーティング中に、本の扱い方の話になった。全員で回覧する資料の本を僕がテーブルの上にどすんと置き、「この本を二週間かけてみんなで回してめくって...
Essay 発売日と本 #83|文・藤田雅史 小学生のときによく通っていた本屋は、とても小さな本屋だった。 隣の小学校区の商店街にあって、家からは歩いて十五分ほど。八百屋と蕎麦屋と不動産屋を過ぎたあた...
Essay 雨漏りと本(後編) #82|文・藤田雅史 (前編はこちら) さて、そんなわけで書庫に最大の危機が訪れようとしていた。 本棚の前に立って見上げる天井の壁紙は、雨漏りによって明らかに色が濃く変...
Essay 雨漏りと本(前編) #81|文・藤田雅史 今回は、拙著『ちょっと本屋に行ってくる。』の「本棚、マイワールド」「続 本棚、マイワールド」の項の続きとして読んでいただきたい。 いちおう簡単に説...
Essay 芥川賞と本 #79|文・藤田雅史 この秋にはじまった、毎朝、中編を一本読む習慣。一本ごとに長短のばらつきはあるにしても、週5ペースで今も継続中である。 さて、80ページから140ページくら...
Essay スピードと本 #78|文・藤田雅史 このところ、毎日本を読んでいる。 中編程度の長さの小説を朝イチで一編読む新しい生活習慣を獲得したのは、先月書いた通りだ。またどうせ三日坊主で終わるだろう...
Essay ほどよさと本 #77|文・藤田雅史 夏の終わりに本屋をうろうろしていたら、角川文庫の夏のフェアの端に「100分間で楽しむ名作小説」なるシリーズを見つけた。 POPのキャッチコピーには「あな...